突発性難聴は、突然、左右どちらか一方の耳の聞こえが悪くなる病気です。
すべての年代でおこりますが、20~50代にとくに多くみられます。
難聴という名前がつきますが、まったく聞こえなくなるケースは少なく、耳が塞がったように感じたり、音が小さく聞こえるといった症状が現れます。
また、症状がおこった日時がはっきりと分かるほど、突然起こるのも特徴です。
突発性難聴の原因としては、内耳の血流障害やウイルス感染、疲労やストレスなどが考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。
突発性難聴は、症状が現れたらなるべく早く治療を開始することが大切です。
下記のチェックリストのような症状が現れたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
できれば1週間以内、遅くとも2週間以内に治療を開始すれば、ほとんどの人が完治します。
症状が現れてから2週間を超えると、時間が経つほど治りにくくなります。
気になる症状が現れたら、「とりあえず様子を見てみよう」などと思わずに、すぐに受診しましょう。
医療機関では内服や点滴のステロイド薬を中心にビタミンB1、血流改善薬などの薬物療法が行われます。
★これらのチェックに当てはまる症状がある人は、突発性難聴の可能性が高いといえます。
すぐに医療機関を受診しましょう。
メニエール病は、内耳のリンパ液が増えすぎることによっておこる病気で、30~40代の女性に多くみられます。
症状は「めまい」のほか、「左右片方の耳の聞こえが悪くなる」「耳鳴りが起こる」といった突発性難聴と似た症状が現れます。
突発性難聴は同じ側の耳にくり返し症状がおこります。
気になる症状がある人は医療機関を受診しましょう。
すこやかファミリー 2020 3 March 第772号 株式会社法研