三越前の耳鼻咽喉科 日本橋 神田

医療法人社団 大恵会 日本橋大河原クリニック

若い人にも多い難聴2
低音障害型感音難聴

若い女性に多く、低音の耳鳴りがしたり、低音だけが聞こえにくくなります。メニエール病の一種で、再発しやすいという特徴があります。

めまいを伴わないメニエール病

「低音障害型感音難聴」は、突発性難聴と同じように急におこる感音難聴で、低音だけに障害がおこります。

実は、難聴とはいっても、「蝸牛型メニエール」とも呼ばれ、めまいを伴わないメニエール病といえます。

内耳には内、外の二つのリンパ液があるのですが、低音障害型感音難聴は、蝸牛に内リンパ液がふえすぎておこると考えられています。

メニエール病は平衡感覚と関係する前庭でもリンパ液がふえ、めまいをおこしますが、低音障害型感音難聴では蝸牛だけでふえ、めまい症状はありません。

メニエール病と同じく、20~40代の比較的若い女性が多く発症します。

突発性難聴のように急激に聞こえが悪くなる場合もありますが、なんとなく耳が詰まった感じがする、軽度の低音の耳鳴りがするなど、症状が軽く、聴力検査で気づくケースも多いようです。

発症を抑えるには
ストレス解消を心がける

急性の難聴なので、突発性難聴と間違われることもありますが、突発性難聴が一度しか発症しない(ただし、聴力が戻らないケースはある)のに対し、低音障害型感音難聴は、メニエール病と同様に何度も発作をくり返します。

幸い突発性難聴よりも聴力は元に戻りやすいので、発作の時期だけ治療を受けるなど、病気と上手につき合っていけばよいのです。

メニエール病と同じく、疲れやストレス、睡眠不足などが発症の引き金になるので、発症を抑えるには、規則正しい生活、十分な睡眠、ストレス解消を心がけることが大切です。

知っておきたい
低音障害型感音難聴の
特徴

耳の検査のご案内

耳が聞こえづらくなったり、耳鳴りがする(難聴)ということでお悩みの方は多いかもしれません。

そうした症状は加齢によるものもありますが、場面によってさまざまな症状が出る場合もあります。
耳鳴りや難聴はお薬や体調管理で十分にコントロールできる病気です。

しかし、放っておくとだんだんと聴力が低下し、耳鳴りや難聴が残ってしまうこともあります。

お悩みの方は早めに検査を受け、原因を調べてみましょう。
詳しくはこちらをご覧ください

(JUST HEALTH 2013年3~4月号「特集 健康度アップガイド」に掲載)