三越前の耳鼻咽喉科 日本橋 神田

医療法人社団 大恵会 日本橋大河原クリニック

鼻血が出やすい男児。
対処法について知りたい

8歳の男児。ふだんから鼻血が出やすく困っています。家で出たときは、上を向かせて鼻を押さえて冷やしていますが、その対処法でよいのでしょうか。

鼻血を繰り返させないための注意点などもあれば教えてください。

座って鼻に詰め物をして圧迫
鼻をいじらないように注意する

子どもの鼻血の原因はいろいろありますが、ほとんどは心配ないものばかりです。

かぜをひくと鼻の粘膜が炎症をおこし、鼻水とともにちょっとした刺激でも鼻血がでやすくなります。

また、子どもは、鼻を頻繁にいじることもあるので、それだけでも出ることがよくあります。きちんと止め方を覚えておくことが大切です。

鼻血が出たら、あわてないでください。
まず、椅子でもソファでも結構ですから、リラックスさせ楽な姿勢で座らせてください。

横になって寝かせてはいけません。寝かせると鼻が心臓より低くなって余計にでてしまいます。

鼻血の止め方の
大切なポイントは次の2つです

鼻血の止め方のポイント①

近くにあるティッシュや綿を親指か中指の頭くらい、小鼻がパンパンになるくらいの大きさにして鼻に詰めてください。

しかし、詰めただけでは止まらないので、外側から親指で小鼻を強く押して圧迫します。親指と人さし指で鼻をつまむように押さえても結構です。

冷たいタオルで鼻の上から押さえるのも有効です。

最低15分から30分は押さえてください。水道管の破裂と同じで、まず押さえることが大切です。

鼻血の止め方のポイント②

詰めた物は血がしたたるほどでなければ、汚れても取り換えないでください。血は固まらないと止まりません。

取り換えてしまうと固まる前にやり直しになってしまいます。

また、詰め物を出したり入れたりするとその都度傷も広がってしまいます。

たとえば、夕方以降におこした鼻血であれば、次の日までは詰めておいてください。

この2点を行えば鼻血は止まります。

首の後ろをたたいても、鼻のつけ根の硬いところを押さえても止まりません。

反対側の鼻やのどに血が回ってきても心配ありませんので、飲み込まないようにして出させてください。

あわてずに落ち着いてこのやり方を思い出してください。

また、ふだんから鼻をいじらないように注意することも大切です。

鼻の検査のご案内

鼻に痛みがある、鼻血がよく出るということでお困りの方は実は多くいらっしゃいます。

何か怪我をされたわけでもなく、鼻をいじっているわけでもないのに、鼻血が出るという場合があります。

多くの場合、しばらくすれば鼻血が止まることや、鼻血くらいで病院にいくのも・・・と考えて放置されている方がいますが、実は厄介な病気が隠れいている場合があります。

また痛みや鼻血のほかに、鼻から臭いがするという症状もあり、不快な症状が気になってしまうこともあります。

いずれにしても長い間症状がある、原因がよく分からないという方は、一度耳鼻科で検査を受けてみましょう。

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