耳鳴りの裏には、難聴が隠れている!?
Q. 30代なのに、耳の中でザーザー音がして気になる
A. 年齢にかかわらず、聴覚に異常が起こっているサイン
キーン、ゴー、ザーザー、ピー・・・。
人によって感じ方はまちまちですが、耳の中で音が鳴っている状態をすべて「耳鳴り」と呼びます。
耳鳴りというと、軽くとらえがちですが、その裏に難聴が隠れている場合があります。そもそも耳の中で音が鳴るのは、内耳の「蝸牛」という聴覚をつかさどる感覚器官が正しくはたらかず、雑音として聞こえるため。
つまり、耳鳴りは聴覚に何らかの異常が起こっているサインです。
加齢とともに起こる老人性難聴は、おもに高い音が聞こえなくなりますが、日常生活には、さほど支障はありません。
一方、年齢に関係なく起こる突発性難聴は要注意です。
ある日突然、耳がふさがったような感じがして、音が聞こえなくなります。原因はまだわかっておらず1週間以内に適切な治療を行えば、完治が期待できますが、時間がたつほど、治る見込みが低くなります。
したがって、耳鳴りを自覚したら、放置しないことが肝心です。
2日間程度は様子を見て、3日目に症状が治まっていれば、一過性かもしれません。しかし、まだ症状が続いている場合は、異常と判断し、早急な耳鼻科の受診をおすすめします。
イヤホンでの音楽の聴きすぎに注意!
スマートフォンの普及に伴い、イヤホンで音楽を長時間聴く人が増えています。
それも突発性難聴のリスクの1津田と、WHO(世界保健機関)は警告しています。
身に覚えがある場合は、途中でイヤホンを外して耳を休めることが大切です。
笑顔 June 2019 第50巻第6号 保健同人社