-
※1/8(木)より、初診の方など診察券をお持ちでない方も、ネットから順番受付が可能となりました。
止まらない鼻血の止め方と原因
鼻血は、お子さんから大人まで、誰にでも起こりうる身近な症状です。突然の鼻血に驚き、どう対処すれば良いか慌ててしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このコラムでは、耳鼻科専門医の視点から、鼻血の原因、正しい止め方法、そして繰り返す場合の注意点について詳しく解説します。
鼻の構造と鼻血が出やすい理由
私たちの鼻は、呼吸をするための入り口であると同時に、匂いを感じたり、吸い込んだ空気を加湿・加温したり、異物を取り除くフィルターのような役割も果たしています。この多機能な働きを支えるため、鼻の内部は複雑な構造をしています。
鼻血の8~9割方は、鼻の穴から1cmほど奥の左右の穴を隔てている鼻中隔の前部からの出血です。
ここは『キーゼルバッハ部位』と呼ばれ、2系統の動脈が走っていて毛細血管が集中しています。そこの粘膜は非常に薄いので、はなを強くかむ、鼻をほじるなどのちょっとした刺激でも出血しやすいのです。
鼻血の主な原因
子供の鼻血
- 鼻をいじる、ぶつけるなどの物理的な刺激
- 乾燥による粘膜の炎症
- アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎による炎症
- まれに、鼻の中に異物が入っている
大人の鼻血
- 鼻を強くかむ、こするなどの刺激
- 乾燥による粘膜の炎症
- 鼻炎や副鼻腔炎
- 高血圧
- 動脈硬化
- 腫瘍(まれなケース)
- 全身性の病気(血液疾患、肝臓病など)
- 特定の薬の服用(抗凝固薬など)
鼻血の止め方
鼻血が出た時は、横になると頭のほうに血液がたまりやすくなるので、椅子などに腰掛けていたほうがよいでしょう。
ティッシュや綿を親指程の大きさに丸めて、出血している鼻の中に詰めてください。この時、頻繁にティッシュを交換しないでください。傷口が大きくなり出血が止まらなくなります。
小鼻(下図の位置)を「親指と人差し指」でつまむのではなく、「親指だけ」で30分程度圧迫してください。
30分経てば離して大丈夫です。
入れたティッシュは、12時間程入れたままにしてください。

親指で圧迫する位置
その他の注意事項
- 途中で喉に血液が回ってくることがありますので、その時は飲み込まず口から出してください。
- 強い咳払いで更なる出血が起こる可能性があるのでおやめください。
- 当日は飲酒をさけ、お風呂もシャワー程度にしてください。
鼻血についてのよくある質問
- 頻繁な鼻血、なにか病気では?
- 鼻血が頻繁に出て困っています。鼻をいじらなくても頻繁に鼻血が出ます。
鼻血くらいで病院にいくのもどうかと思い、放置していますが、もしかして何か悪い病気でしょうか?
頻繁に出る鼻血の原因と改善方法を教えてください。
- 鼻の粘膜はデリケートで出血しやすいのですが、
ほかの病気が隠れていることもあります - ほとんどの場合大事には至りませんが、なかなか止まらなかったり、厄介な病気が隠れていることもあります。
副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎が原因だったり、まれに鼻の腫瘍のこともあります。
また、鼻の病気以外にも、血液や肝臓・腎臓の病気、高血圧が見つかることもあります。
もともと鼻は血が出やすい場所です。
鼻の中は、柔らかく弱い粘膜でできていて血管がたくさんあるため、強く触るとそれだけで傷がついてしまうからです。
また、傷が治る過程でかさぶたができますが、指やティッシュでいじったり、強く鼻をかんだりすると、とれてしまって出血するので、自然に治ってかさぶたがとれるように扱わなくてはいけません。
- 鼻血が出やすい男児。対処法について知りたい
- 8歳の男児。ふだんから鼻血が出やすく困っています。家で出たときは、上を向かせて鼻を押さえて冷やしていますが、その対処法でよいのでしょうか。
鼻血を繰り返させないための注意点などもあれば教えてください。
- 座って鼻に詰め物をして圧迫。
鼻をいじらないように注意する - 子どもの鼻血の原因はいろいろありますが、ほとんどは心配ないものばかりです。かぜをひくと鼻の粘膜が炎症をおこし、鼻水とともにちょっとした刺激でも鼻血がでやすくなります。また、子どもは、鼻を頻繁にいじることもあるので、それだけでも出ることがよくあります。
きちんと止め方を覚えておくことが大切です。
鼻血が出たら、あわてないでください。
まず、椅子でもソファでも結構ですから、リラックスさせ楽な姿勢で座らせてください。
横になって寝かせてはいけません。寝かせると鼻が心臓より低くなって余計にでてしまいます。
鼻の検査のご案内
鼻に痛みがある、鼻血がよく出るということでお困りの方は実は多くいらっしゃいます。
何か怪我をされたわけでもなく、鼻をいじっているわけでもないのに、鼻血が出るという場合があります。
多くの場合、しばらくすれば鼻血が止まることや、鼻血くらいで病院にいくのも・・・と考えて放置されている方がいますが、実は厄介な病気が隠れいている場合があります。
また痛みや鼻血のほかに、鼻から臭いがするという症状もあり、不快な症状が気になってしまうこともあります。
いずれにしても長い間症状がある、原因がよく分からないという方は、一度耳鼻科で検査を受けてみましょう。



