鼻から臭いがする
- 鼻から不快なにおいがするのですが・・・
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幼いころから鼻炎があり、鼻から不快なにおいがすることで悩んでいます。
いつも鼻がグズグズとつまっているため、頭が重く、風邪をひくと緑色の鼻水が半月ぐらい続きます。
臭鼻症ではないでしょうか?
- 慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症の可能性が一番高いと思われます
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副鼻腔炎のおもな症状は、粘性の鼻汁や鼻づまりですが、そのほかにも頭痛や頭が重い、鼻汁がくさいなどの症状があり、ひどくなると集中力を欠いたり、イライラしたりします。
臭鼻症は、鼻の中の粘膜が萎縮し、悪臭や痂皮形成がおこる病気で、萎縮性鼻炎とも呼ばれています。
もともと鼻の中は粘膜というみずみずしくて軟らかい、赤い絨毯のような組織でおおわれていますが、臭鼻症になると、鼻の中の粘膜が薄く干からびてしまい(萎縮)、かさぶたのような硬いかたまり(痂皮)が鼻の中にたまり、腐ったようなにおいがします。
ただし、これは大変まれな病気です。
実際に外来では、ご相談者のように若い女性が鼻のにおいを気にして診察にいらっしゃいますが、そのほとんどは心配しすぎということが多いのも現状です。
いろいろ思い悩むよりは、まずは耳鼻咽喉科専門医に受診されることをおすすめします。
鼻の検査のご案内
鼻に痛みがある、鼻血がよく出るということでお困りの方は実は多くいらっしゃいます。
何か怪我をされたわけでもなく、鼻をいじっているわけでもないのに、鼻血が出るという場合があります。
多くの場合、しばらくすれば鼻血が止まることや、鼻血くらいで病院にいくのも・・・と考えて放置されている方がいますが、実は厄介な病気が隠れいている場合があります。
また痛みや鼻血のほかに、鼻から臭いがするという症状もあり、不快な症状が気になってしまうこともあります。
いずれにしても長い間症状がある、原因がよく分からないという方は、一度耳鼻科で検査を受けてみましょう。